壮大な戦場を駆ける巨躯の咆哮 ―― ロボットアクション『CHROME DYNAMOS』が描く未来戦争の行方

戦火が地球を焦がす。そこにいるのは、パイロットが操る巨大ロボットの軍勢だ。新作ロボットアクション『CHROME DYNAMOS』は、まさにそんな壮大な戦場を劇的なスケールで描き出す。

雄渾な戦車の塊が激しく銃撃を交わし、爆風が大地を揺るがす。あるいは、空中から機動性に優れたユニットが雷を伴って攻撃を仕掛ける。本作の戦闘シーンは、まさに未来戦の醍醐味がつまっている。

ストーリーは、人類が火星移住を果たした遠い未来が舞台だ。火星での資源をめぐり、地球連邦とアウトブレイクの二つの勢力が熾烈な戦いを繰り広げる。地球人とは別の種族であるアウトブレイクは、火星の資源を独占しようと企んでいた。

両勢力が保有するのは、人型の巨大ロボット”ダイナモ”だ。ダイナモは、膨大な火力とタフな装甲、高い機動性を兼ね備えた究極の武器となっている。プレイヤーはパイロットとなり、ダイナモを自在に操縦して戦場を駆けめぐる。

ゲームの魅力は、まずダイナモの”確かな存在感”にある。銃撃を受けると大地が揺れ、足場も崩れていく。高所から落下すれば着地の衝撃で地面が陥没する。その巨大な姿と迫力あるアクションに、プレイヤーは自然と酔いしれるはずだ。

ダイナモにはさまざまな武装が用意されている。対地・対空ミサイル、ガトリング砲、ビームサーベルなど、状況に応じて使い分けられる。とくにビームサーベルによる剣戟は壮観で、ダイナモ同士の白熱した近接戦が堪能できる。

加えて、ダイナモにはカスタマイズ性も備わっている。機体には異なる特性を持つコアユニットを搭載できるほか、パーツを組み換えることで、さまざまな形状やスタイルが作り出せる。焼き尽くす火力型から機動に優れたスピード型まで、用途に合わせた無限の可能性が潜んでいる。

また、本作は小回りの利いたユニットが魅力の一つでもある。ダイナモに比べれば小型ながら、俊敏な機動力と専門性の高い能力を持つ。例えば、偵察型は高機動かつステルス性に優れ、構造物の間を自在に抜け、狙撃手として活躍できる。

各ユニットは主力のダイナモを援護する形で、状況に応じて使い分けられる。敵の配置を偵察したり、索敵や誘爆などに使役したり、多彩な戦術が展開可能だ。限られたリソースを最大限に活かし尽くす駆け引きが、本作の醍醐味といえるだろう。

舞台となる戦場マップも本作の大きな魅力だ。都市、砂漠、凍土と環境は多岐に渡り、そのスケールの大きさに驚かされる。見渡す限り戦車の跡が残り、大穴が無数にあいている。そうした痕跡から、過去に繰り広げられた熾烈な戦闘を想像させられる。

加えて、マップには複数の拠点が点在しており、戦線が錯綜化する。占領した拠点を維持し、増援や補給ラインを確保することで優位に立てる。戦術的思考と隊列運用が問われるだけに、緊張感の漂うゲーム性となっている。

本作は従来のロボットアクションにとらわれない斬新なデザインを取り入れている。ダイナモはフォルムも機動性も、より有機的で現実的なモデリングがなされているのだ。

一方で、その機体は傷付き、錆び付くなど、味わい深く描かれている。手に汗にぎる至近距離の銃撃シーンや、劇的なビームサーベルの剣戟など、臨場感あふれる演出が施されていることが窺える。

さらに多様なゲームモードを用意し、オンラインマルチプレイにも対応している。いつでも世界中のプレイヤーと熱い戦いが楽しめることだろう。今後はeSports分野での盛り上がりも期待できそうだ。

ゲームという枠に収まらない壮大なスケールで描かれた戦場。巨躯を纏った鋼の咆哮は、ロボットアクションの新たな地平を切り開くかのようだ。本作をプレイすれば、誰もが間違いなく圧倒的な臨場感を味わえるはずだ。